笑顔でいつづけられる人っていうのはどれだけ強いんでしょうか。
自分が重い病気になって、死が見えてきたというのに、周囲にはそれを漏らすこともなくただただ笑顔…
シャロンおばちゃん、もっと悲しんでいいのよ。

それでも彼女は笑顔をやめなかった。


ムッタはシャロンに、誰よりも先に月面望遠鏡を建てると言い、
シャロンが生きているうちに小惑星「シャロン」を見せてあげたいと焦るのですが、ジェット機の試験で最低点を取ってしまう。


ムッタがまだ子供だった頃、シャロンに
「僕は何の価値もないダメ人間です、って英語で何て言うのか教えて」とねだるのですが
その時にシャロンが教えてくれた言葉が「it's a piece of cake」

ここのムッタが可愛いですｗ

いやしかし、取るに足らない人間だという意味からpiece of cakeを教えるシャロンおばちゃんはさすがですね。
すぐ自分を蔑むくせのあるムッタ、そして広げた風呂敷をたためないムッタの性格を見越して、
誰かに期待されたり頼まれたりした時に「piece of cake」と答えればいいという事だったのでしょうか。
本当に、なんて凄い人なんだシャロン。


シャロンは日本に帰り、病気の事など無かったかのように月面望遠鏡実現に向けて動き出そうとし
ムッタに対して「覚悟はいい？」とメールを送ります。
その時の返事が
「It's a piece of cake」

ああ宇宙兄弟は本当に良い作品だ…
ムッタには、約束を守れる自身が無いし、不安で一杯なんでしょうね。
自分は取るに足らない存在で、ケーキ一切れ分くらいの価値しか無いと思ってる。
でもシャロンに対しては「楽勝だよ」と返事をする。


宇宙兄弟本編のラストは、ムッタが月面望遠鏡を建てるところで終了になるのでしょうか。
ムッタとヒビト二人揃って宇宙に立って、望遠鏡で小惑星シャロンを見てほしいです。