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アニメやゲームの感想を徒然とかいてます 練習用&書き散らかし
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翠星のガルガンティア前日譚「少年と巨人」が届きました。

「レドは友との交流の中で何を得て、そして何を失うのか。これは一人の少年が兵士となるまでの物語である。」
ニトロプラス公式あらすじより抜粋

これは、1話の「余計なものをすべて忘れ去ることで、俺は兵士として完成した。」のセリフに繋がる物語になります。
レド君は一体何を捨ててきたのか。

さらに言ってしまうと、4話「追憶の笛」に登場した少年

まさにこのシーンがどういう事だったのかが明かされる話となっておりました。
以下ネタバレ要素ありの感想


  * * * * * * *

アニメの物語が開始するより以前、学生時代の2年間の話。
具体的に何年前かという記述は無かったように思いますが、この話が終わった後すぐにアニメ本編開始だと、
1年足らずで技術的に軍人として完成するのか?
いつ少尉に昇進したの?
(これについては下士官職が無い可能性も)
ちょっと忘れるの早すぎね?
等々の疑問が出てくるので、思った以上に若い時期なのかもしれない。
もちろんそうでない可能性もあるし、正解を一つにきめず、作中のレドが12歳なのか14歳なのか15歳なのか、心のなかの設定を変えて読むと印象が変わって楽しいかも。


内容を一言でいうと、
ヤンデレヒロインと頭脳チートショタによる壮絶なるレドの取り合い、時々年上女性
だな、うん。

レドは戦うこと以外は何も体験して来なかったわけではなく、むしろリア充かよこの野郎!と本を投げだしたくなるくらい充実した学生生活を送ってらっしゃいますよね。
進研ゼミ並に成績を伸ばし
カウンセラーのお姉さんに洗脳されて厨二病に目覚め
同性の友達もガールフレンドもでき、双方から熱烈に愛されるし
しかもおにゃのこと一緒にシャワーに入ったり。
露出度高めの3人娘の水着よりもっとダイレクトなものをダイレクトに見ていた!レドォォォ!!

少なくとも、戦うことしか知らなくて生活能力が無く、エイミーに教えてもらって初々しい反応を見せるレド君イメージは若干崩壊しました。
戦うこと以外知らないんじゃなくて、リア充時代を忘れてるんだ!


リア充もろもろは抜きにして、幼いレドが抱いていたマシンキャリバーへの憧れ、軍人として人を守る事への夢
進路を決める適性試験を通して、輝きに満ちていた夢や憧れというものが光を失い、
でもそれ故に、戦場で生き残る力を得たレドの変化は必読ものです。

あー、社会人2年目3年目ってこんな感じだ。という。
ブラック企業「人類銀河同盟」に入社した新卒レド君がノマド少年と出会い、
会社に反抗的な先輩に「この会社は間違ってるよ」と吹きこまれ賛同しそうになるけど先輩がリストラされ、業務の黒さに摩耗していき最終的に社畜として完成する


と、言い換えてもなにも違和感が無い。

半分くらいガールフレンドのミリイカ視点で書かれているので
キャラの強さも目立ってミリイカの心理面のほうが入って来やすいかな。
もう少しレドがメインでも良かったなー、なんて。


あと作中で、レドが持つ適性と本来辿るべきだった運命について触れられていましたが
これは今後の話にも関わってくるのでしょうか。
作品中では幸せになれる方向に能力が発揮されることを心より願います。


タイトルが「謝肉祭」なのにお祭りシーンがばっさりカットされてませんか!!ww
レドとエイミーが美味しいものを食べてベベルへのおみやげを購入したらしい描写があったので、そのエピソードについてはBDの特典か何かで入ってくるのでしょうか。入ってくれれば嬉しい。ぜひ入れてほしい。というか、無いとおかしい。

だってね、6話のラストでレドがベベルにおみやげを渡してたじゃないですか。
しかもカニのおもちゃ。
これはレドにとってものすごい転機のはずです。


銀河同盟では生活必需品は配給制であること、そしてレドが「酸素も食料も足りてる」と言い消費を困惑していたことを考えると、レドには余分なものを購入、もとい所持するという概念が無い事が伺えます。
おそらく誰かに「祭りに来れないベベルに土産買ってやれ」的な話を振られたか、あるいは土産を買っているエイミーを見て「お土産」という概念を知ったと考えられます。


同名にとって有益でないものは生存の意義がないとすら言った4話のレド。
そのレドが、おそらく初めて生活必需品では無いものを購入するという体験をした。
送り主はベベル。同じく4話で病気の人は銀河同盟には居ないのだと伝えた相手。
ベベルはレドからの贈り物を喜んで受け取る。

購入シーンも受け取りシーンも、もう少し掘り下げてくれても良かったのになぁぁと思うばかりです。ダンスよりこっち重要じゃないですかー
というか、レド、エイミーにも何か買っただろ絶対、見せろぉぉぉぉーーーー


他にもレド君はいつどのようにしてワカメパンと出会ったのかという謎も残るわけですが、
…栄養価に対して値段が安いとかチェインバーに言われたのだろうか。
ちなみにワカメパンは「パンオザルグ」と呼ばれて割りとポピュラーなメニューみたいです。
パンの世界は広いですね。


6話はこれ以外にも色々と展開を見せた回でした。
ピニオンがレドを名前で呼ぶようになったり
レドがようやく仕事をしたり
レドがついにエイミーを意識し始めたり…そのためか6話のレドは少したくましく描かれていたような印象。

ステージの上で踊るエイミーをガン見…と、思ったけどこの図だとサーヤを見ているように見えるw

突然の光と轟音でエイミーを守るレド

腕の筋肉がいつもよりモリモリしてますよね絶対。

エイミーに触れていた事に気づいて照れる二人
ああもうこそばゆいwwwwお前ら付き合っちゃえよ!


そしてチェインバーとの共同作業で初めて仕事を。
最初は「チェインバー、いらない、俺が仕事する」とチェインバーを拒否したレド。
しかしユンボロの操縦時にチェインバーからスルーされるw
チェインバーヤキモチ焼いてるんじゃないだろうかこれww

続いてチェインバーから「当機で対応する、貴官は待機を継続されたし」と言われ、チェインバーが単独で魚捕りに挑むことに。
が、魚を捕まえる過程で魚がミンチ状になってしまい
「栄養学的には問題ない」
とドヤァ。

結局二人で協力して大漁大漁となりました。

底引き網を引き上げる戦闘用メカの図がなんともシュール。


そして今回は、レドが地球にヒディアーズの影を見出した回でもありました。
イカとタコですが。
ラストにレドが遭遇したのがクジライカなのかな?
BGMも深刻だったし、次回はちょっとシリアスな回になりそうな雰囲気ですね。
レド君はヒディアーズとの戦いに戻っていくのでしょうか。
続きが気になります。
なぜ1クールなのか。
本当にこれほど惜しいと思う作品も珍しいです。
5話は水着回、そして日常回、アッー!回ギャグ回などなどなどなど
色々綺麗に詰め込んで来ました、面白すぎます。


相変わらずガルガンティア船団で仕事を見つけられずにいるレド。
エイミーが手伝ってあちこちで職を探すのですがどこも見つからず…
チェインバーからも「貴官の非戦闘任務への適性は皆無に近い」生まれてからずっと軍人だったんだからそりゃそうだ)と言われつつ、当のチェインバーはちゃっかり仕事してたりして。


役に立たない=不要、という価値観で生きてきたレドにとって、今のような状況は焦りや不安を覚えたりしないのか…

ちなみにここで、レドが所属していた銀河同盟では、兵役中の財産の保有は禁止だった、という衝撃の事実が明かされます。
銀河同盟、なんというブラック企業!
今流行の「やりがい」で搾取する構図ですね、そうなんですね!
ああああなんて可哀想なレド少年(´;ω;`)ウッ…


そんな中、拗ねずくさらず、ましてや「こんな奴ら武力で一掃できるのに」とも思わず、
素直で前向きに職探しをして仕事を一生懸命こなそうとするレドが超、可愛い!


整備士のピニオンがそんなレドのためにパーティーを開くらしい。

レドとピニオンの交流がそんなにあった記憶がないうえに、海に放り投げるとか言ってたような気がするんですが、そう言ったことへの罪悪感でもあるのか、
それともレドが船団に駐留することを決めたからなのか…
相変わらず呼び方は「宇宙少年」ですが、意図的にレドに「仕事」を割り振るあたり非常に面倒見が良いというか、気を使っている感。

エイミーに至ってはすでに母親の領域
16歳の少年ってこういうの恥ずかしい年頃じゃないんですかwwwww

本が薄くなるな…

そんな中、ピニオンの「仕事」でレドの貞操がピンチに!

必死にチェインバーを呼び、チェインバーも一時は「少尉の非常事態」と立ち上がるものの
ピニオンの「奴にはいい社会勉強だ」に 完 全 同 意 
あああ薄い本が厚く(ry
階段を駆け上がるシーンでなんかやばい単語も聞こえたような…


こうして「仕事」をやり遂げたレド少尉は、みんなと焼肉パーティー。
生物の死骸を食べることへの抵抗は減ったのでしょうか。

箸の持ち方がぎこちないのもまた良い感じですね。

このアニメは、日常的な知識を知らずにそだったレド少年が、小さな事に感動したり自信をつけていったり、反応の初々しさを愛でるアニメですのう…(ヨダレを垂らしながら)

そして景色が綺麗。

綺麗な景色と、すっかりギャグキャラ路線に走りだしたチェインバー。
これで後半戦はバリバリ戦闘モノになりますというのも考えにくいし、何よりチェインバーが真面目な事を言っても笑えるだけになるような予感も…

なので今後もスローな運びで行くのかな。
Blu-rayの購入を考えだしてますが、ガルガンティアは高いんだよねぇ…しろくまカフェの3倍の値段するって悩みますわやっぱり。
ロボットものはあまり得意ではないのでスルーしていたのですが、これはロボットも出てくる人間アニメみたいですね。
というわけでニコ動の振り返り放送で良い出会いとなりました。
これは好みのアニメだ!!!


主人公レドは軍人。人類はヒディアーズと呼ばれる生命体を殲滅することを目標としており、
この戦いで一定の戦果を挙げると「アヴァロン」という、おそらく母星への(短期だが)居住権を認められ、自由に睡眠をとったり食事したりできる、あと生殖活動も許可されるという設定になっている事がわかります。
優秀な人間でなければ生きる資格が無い世界。

レドがヒディアーズと戦うシーンのモノローグで
「成し遂げるべき勝利の在処、何もかもが明快で、迷う必要など一切無い
俺が求めるもの、俺に求められるものの全てがここにある」

というものがありました。


が、惑星間ワープがうまく行かずに「ガルガンティア」まで飛ばされるレド。

求めるものも求められるものも無い、全く異なる価値観の世界に放り出された彼はどのように生きるのか。


ここから4話まで見た限りでは、戦いに役立つ事だけが生きる意味だと信じ、その価値観に基づき肯定・評価されてきた主人公が、全く異なる多様な価値観の中でどのように自分の存在意義や居場所を見つけるか、という話のように思えました。


物語の中では、ヒロインであるエイミーの弟ベベルがレドと対を成している存在のようになっており、4話でベベルとレドの対話があります。
ここが物語の哲学になる部分なんだなと思われる箇所で、振り返り放送が4話という半端な話数なのも納得です。

ベベルは病気がちでベッドに横になって過ごす事が多い少年、頭の回転がチート級。
戦う事ができない=生きることができない、という価値観であるレドの世界では淘汰される存在。

だがベベルはレドに言う。
人類が敵であるヒディアーズと戦うためだけに生存しているなら、ヒディアーズに勝ったあとはどうするの?

戦いに参加し成果を上げるために生きているレドと、誰からも勝利や成果を求められる事なくただ自然に生きているベベル。
ベベルは語る。誰かに必要とされているからここにいる、だからこそ生きていけると。

じゃあ誰からも必要とされていないやつはどうすればいいんですかねぇ(´;ω;`)ウッ…
生きる価値ないとか寂しいことを二次元の世界から言わないでください(´;ω;`)ウッ…
と言いたいところですが、ベベル少年はちゃんとここでも

何より、自分が自分を必要としている
と答えています。

強い子や。
自分は役に立たないとか世の中にとって不要な存在だ、とか考えなかったのでしょうか。
私なんかしょっちゅう考えてますけどね。
何をどうしたらここまで悟れるのかさっぱりわかりません。



この会話の中で、レドは兵士として生きるために感情やら記憶やら、大事なものを捨ててきたらしいことを思い出します。


弟?らしき人物がおそらく処分されたであろう記憶を思い出して涙するレド。


でもレドは本編で「弟」や「家族」という単語の意味すら理解できない状態です。
彼は本当に弟なのか、弟だとしたら、存在を忘れる過程で一体何があったのか、


そして、自分の行動が有益なのか、何を遂行すれば良いのかと悩むレド。
今後、彼は彼にとって何が有益かを考え、居場所を見つける事ができるのでしょうか。

ああ1クールアニメなのがもったいない!
新しい居場所が見つかりそうでしたがやっぱりヒディアーズと戦う事にしました。みたいな結末にならない事を祈ります。


最後に、チェインバー可愛いよチェインバー。

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